
食品スーパーマーケット月別動向
2023年8月の実績
2023年9月22日更新(次回更新予定:10月23日)
既存店総売上高前年同月比
104.3%(6か月連続プラス)
3団体加盟270社による販売統計調査における、2023年8月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は104.3%となり、6か月連続で前年同月を超過しました。仕入れ価格高騰による販売価格の上昇が続いていますが、帰省客の増加や猛暑による影響で買い上げ点数の減少幅が縮小し、販売を底上げする状況となっています。外出機会の増加や相場の落ち着きにより生鮮三部門の伸び率は縮小しました。連日の猛暑の影響で、飲料をはじめとする涼味、夏物商材の販売が好調となりました。光熱費の上昇や食用油などの高騰による調理敬遠、帰省客の増加、夏祭り再開などイベント需要により、惣菜部門が引き続き好調となっています。パン類値上げや鶏卵の価格高騰、アイスなどの冷凍食品が好調な日配カテゴリーの伸び率が最も高くなりました。
売上高DI、収益DI
共に前月に比べ小幅に上昇
経営動向調査では、売上高DI、収益DI共に前月に比べ小幅に上昇しました。引き続き生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIが過去最高水準で推移し、販売価格DIが高止まりしています。買上点数の減少幅が抑えられ客単価DIが小幅に上昇、来客数DIは前月並みの水準を維持しています。
現状判断は
2か月連続で50を上回る
スーパーマーケットの中核店舗を対象とした景況感調査では、8月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-0.7の51.6と2か月連続で判断の分かれ目である50を上回りました。見通し判断は前月から-2.3の45.5となり、小幅に悪化しました。