
食品スーパーマーケット月別動向
2023年7月の実績
既存店総売上高前年同月比
103.8%(5か月連続プラス)
3団体加盟270社による販売統計調査における、2023年7月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は103.8%となり、5か月連続で前年同月を超過しました。仕入れ価格高騰による販売価格の上昇が続いていますが、買い上げ点数の減少幅が縮小したことで客単価が上昇し、販売を底上げする状況となっています。青果相場の上昇や猛暑による夏物商材の好調を受け、食品販売は堅調に推移しました。高く推移した気温の影響で飲料をはじめとする涼味食品販売が好調となりました。光熱費の上昇や食用油などの高騰による調理敬遠、夏祭りの再開などイベント需要を背景に惣菜部門が好調となっています。パン類値上げや鶏卵の価格高騰、アイスなどの冷凍食品が好調な日配カテゴリーの伸び率が高くなっています。
売上高DI、収益DI
ともに上昇
経営動向調査では、売上高DI、収益DIともに上昇しました。引き続き生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIが過去最高水準で推移し、販売価格DIの高止まりが続いています。買上点数の減少幅が小さく、客単価DIが高水準を維持しているほか、来客数DIも上昇をみせました。
現状判断は2020年3月以来の
3年4か月ぶりに50を突破
スーパーマーケットの中核店舗を対象とした景況感調査では、7月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から+2.5.の51.9と改善、2020年3月以来3年4か月ぶりに好不調判断の分かれ目である50を突破しました。見通し判断は前月から+2.6の47.7となり、2か月連続で改善しました。