食品スーパーマーケット月別動向
2022年4月の実績
既存店総売上高前年同月比
98.7%(3ヵ月ぶりマイナス)
3団体加盟270社による販売統計調査における、2022年4月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は98.7%となり、3か月ぶりに前年同月比を下回りました。前月まで堅調に変化していた家庭内食品消費需要にやや減少傾向がみられ、全般的に買い上げ点数が低迷しました。なかでも、これまで巣ごもり需要を支えていた食品カテゴリーほど影響が大きくなりました。青果相場に高値傾向がみられているほか、水産や畜産相場でも輸入品を中心に価格高騰が続いています。一部の食品にも値上げの動きがみられ、一品単価は上昇傾向が続いています。花見など行楽需要に回復傾向がみられ、外食自粛傾向や家飲み向けは引き続き堅調に推移しており、惣菜カテゴリーは102.7%と唯一のプラスとなりました。
売上高DI、収益DI
ともに小幅なマイナス
経営動向調査では、内食需要の落ち着き、価格上昇等による販売点数の減少を受け、売上高DI、収益DIともに小幅なマイナスとなりました。一方で、生鮮品仕入原価DI、原料価格等の高騰による食品仕入原価DIは、2011年の調査開始以来最高水準で推移しており、販売価格、客単価は高止まりが続き、来客数DIは抑えられた状況が続いています。
景気判断DIは現状・見通し
ともに小幅に悪化
スーパーマーケットの中核店舗を対象とした景況感調査では、4月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-3.6の42.4、見通し判断は前月から-1.5の36.9となり、現状判断、見通し判断とも前月から小幅に悪化しました。