食品スーパーマーケット月別動向

食品スーパーマーケット月別動向

2021年5月の実績

既存店総売上高
97.0%(4ヵ月連続マイナス)

3団体加盟270社による販売統計調査における、2021年5月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は97.0%となり、4ヵ月連続で前年同月実績を下回りました。前年4月7日に緊急事態宣言下が発令され、それに伴う食品需要の反動がみられ、前年の特需を記録した商品カテゴリーほど反動が大きい傾向が続いています。参考値として公表している2019年5月との比較では(既存店ベース)は106.7%となっており、引き続き「巣ごもり需要」による食品需要は堅調となっています。生鮮品では相場安となった青果カテゴリーが93.1%、前年需要が高かった畜産カテゴリーが94.3%と不振になりました。保存向け食品の反動減が大きい一般食品カテゴリーは97.9%、冷凍食品は堅調も、乳製品や納豆に反動減の大きい日配品カテゴリーは95.5%となりました。前年不振の惣菜カテゴリーは108.0%と大幅なプラス、影響の小さかった水産カテゴリーは98.5%と健闘しました。(文中の前年比はいずれも既存店ベース)

売上高DI、収益DI共に
前月よりマイナス幅縮小

経営動向調査では、売上高DI、収益DI共に前月よりマイナス幅を縮小しました。引き続き巣ごもり傾向により、堅調な食品需要に大きな変化はみられませんが、前年の食品備蓄行動による特需が起きた保存性の高い食品や、マスクなどの衛生用品、紙製品の反動が大きいです。一方で、週末を中心に前年に比べ来店頻度に増加傾向がみられたことで、来客数DIは小幅に上昇しました。

景気判断DI見通し判断
悪化に歯止め

スーパーマーケットの中核店舗を対象とした景況感調査では、5月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DI現状判断は、前月から+2.5の39.7、見通し判断は前月から+4.0の37.7となり、共に前月から改善し、見通し判断の改善幅が大きかったです。

食品スーパーマーケット動向資料(2021年5月)PDF

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